富山大空襲の記憶継承に取り組む高校生のグループが、7月27日、富山県高岡市のこども食堂で、戦時下の食事や紙芝居を通して子どもたちに戦争の悲惨さと平和の大切さを伝えるイベントを開きました。

この取り組みは県内の高校生のボランティアグループ「輪音(わおん)」が企画したもので、高岡市の「オタヤこども食堂」の利用者を対象に、戦時下の食事を再現したメニューを提供する平和講座を開きました。

輪音・薬師子龍代表:
「自分事として捉えてもらいながらも、トラウマを植え付けないという工夫をするために食事を用いた」

「輪音」は、戦争体験者が書いた資料などを参考に、豆をいれてかさ増ししたご飯やサツマイモのツルのきんぴらなど5品を用意し、こども食堂のメニューと合わせて訪れた親子に提供しました。

子どもたち:
「ちょっと少ないと思う」
「今はこんなに食べられてうれしい」

食後にはー。

「輪音」メンバーの高校生:
「暑くて水を求めて川に向かう人たちに焼夷弾が容赦なく襲撃を加えて死体が山のように重なっていました」

会場では、高校生が富山大空襲の紙芝居の読み聞かせを行ったほか、5歳で富山大空襲に遭った松居弘(まつい・ひろし)さんが体験談を語るなどして、子どもたちに富山大空襲や戦争について伝えました。

輪音・薬師子龍代表:
「多くの人が戦争について関心をもつ時期かと思ってます。学びを深めてもらえるようにきょうの活動をいい経験にしてもらえたらと思います」

輪音は、今後も高岡市などで平和講座を開催していく予定です。

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