27日に世界文化遺産の登録が決まった「佐渡島(さど)の金山」。
16世紀末から19世紀半ばまでの江戸時代を中心とした手工業による金生産システムの名残が認められた形ですが、金山自体は明治時代に機械化が進み1989年(平成元)まで金が採掘されていました。
戦前の民営化された金山で働いていた田中志津さん(107)は登録決定の知らせに「永年の夢」として喜びのコメントを寄せました。

【田中志津さんのコメント】※一部抜粋
『「佐渡島の金山」世界文化遺産登録おめでとうございます。私は昭和7年から14年まで佐渡鉱山に女性事務員第1号として勤務しておりました。佐渡鉱山の隆盛から凋落まで見てきました。400年の歴史と伝統を誇る金山が世界文化遺産に登録されたことは永年の夢でありました。亡くなってしまった先人たちの皆様もこの朗報を知り大変喜んでおられると思います』

田中さんは現在も作家として活動していて、著作には昭和初期の金山の様子を記した「佐渡金山」などがあります。

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