朝鮮人強制動員など各地の事例が報告された強制動員真相究明ネットワークの集会=27日午後、東京都文京区

 戦後補償問題に取り組む全国の市民団体でつくる「強制動員真相究明ネットワーク」が27日、東京都内で集会を開き、世界文化遺産への登録が決まった新潟県の「佐渡島の金山」での朝鮮人強制労働など、各地の事例を報告し合った。登壇者は「強制動員などなかったという歴史否定の動きが強まっている。生存する被害者がいない時代に向け、正しく伝承しよう」と強調した。  浜松市の近代史研究者竹内康人さん(67)は、世界遺産登録に関し「日本政府は朝鮮人が働いたことは認めるが、強制性には触れないだろう」と述べた。  同志社大の太田修教授は、1965年の日韓請求権協定が過去の問題を「覆い隠してしまった」と話した。


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