海上自衛隊の潜水手当の不正受給問題で、元隊員4人の逮捕が木原防衛大臣に報告されていなかったことについて、防衛省は文民統制の観点から適切でないとの見解を発表しました。

防衛省によりますと、警務隊による4人の逮捕は去年11月でしたが、半年以上が経った今月18日まで、担当局である人事教育局から木原防衛大臣へ報告されていなかったということです。

自衛隊では、隊員による不祥事が起きて社会的影響が大きいと判断される場合は大臣に速報することになっていますが、今回その報告が行われなかったことについて防衛省は、「逮捕という重大性に鑑みれば、文民統制の観点からも適切でない」との見解を示しました。

一方、この件の懲戒処分が大臣に報告された際は、逮捕の事実は資料の注釈に記載されていたのみで、担当者からの言及はありませんでした。

防衛省は今後、逮捕情報などを大臣に円滑に報告するため、現行の制度を改善するとしています。

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