全国的に感染が広がり「第11波」に入った新型コロナ。富山県内でも感染者数は3週連続で増加していて医療関係者も患者の急増に驚きを隠せない一方、街で聞くと「コロナ慣れ」の声も多く聞かれました。

県内で猛威を奮う新型コロナウイルス。

今月21日までの1週間で県内で新型コロナに感染した人は1定点医療機関あたり9.85人と3週連続で増加。去年の夏の「第9波」ことし冬の「第10波」に続く「第11波」への懸念が広がっています。

専門家は…。

富山県衛生研究所 大石和徳所長「昨年の感染動向と似た感じで、増加してきています。(県内は)もう11波に入ったと考えていいでしょう」

26日、富山市の政岡内科病院では…。

政岡内科病院 政岡陽文院長「先週1週間でうちの病院で41名、コロナ陽性です。大体週30~40人くらいですかね。今、7月に入って物凄い増えています」

多いと思う、第11波、すごく増えている…

6月末から新型コロナの患者数が一気に増えはじめ先週1週間だけで41人の陽性が確認されました。

この日も…。

政岡内科病院 政岡陽文院長「陽性でした。熱がないけど陽性。来てよかったわ」

政岡内科病院 政岡陽文院長「あの陽性ですね。これ、いまの患者さんです」

記者「この方はどういった症状?」

政岡内科病院 政岡陽文院長「熱がないんだけど、やったらやったで陽性です。最近そういうのが多い。半分ぐらいそうです」

熱はあまりないけれどのどの痛みや咳の症状を訴えて訪れる患者が多く政岡院長はそれが第11波で感染が広がっている新たな変異株「KP.3」の特徴だといいます。

政岡内科病院 政岡陽文院長「今のオミクロンの派生株なんですけど、感染力強いんですが、症状がそんな強くないんです。ちょっとのどがイガイガして、ちょっと微熱があってだるいなという方でも、検査するとコロナ陽性」「多いと思いますよ。第11波もう。すごく増えていると思います」

他人にも影響を起こさないよう気を付ける…

新たな変異株による「11波」への懸念が広がる一方で街の声は…。

男性(黒部市)「県内で11波っていうのはあんまり意識はしていないですね」「コロナ自体も自分的にはちょっと薄れてきているというか、もう日常みたいなそういう感じで…」

静岡から来た男性「会社でも数人でています」「のどとか熱ですね」「今はもうなんでもないっていうか、普通のあれなんで」

女性「私はもう1回かかったから」「そんなにひどくもなかったし治ったから後遺症もなく治ったから大丈夫かなって」

男子学生3人組
「コロナっぽいけど来てる人とか(いました)ちょっと咳しているみたいな。ガーって咳してるけど、学校あるし来るみたいなのはありますね」「あんまりね。危機感ないよな」
「11波とか12波とかいうてるけど、そんなん言い出したらきりないし」

専門家は変異株は感染力が高く、ワクチンが効きにくくさらに症状には個人差があることから警戒が必要だと訴えます。

富山県衛生研究所 大石和徳所長「高齢者や基礎疾患がある人は肺炎を起こしたりということも当然あるわけですね」「お盆に帰省したときにお年寄りに感染させたりということはあるわけなので」「自分も大事ですけど、他人にも影響を起こさないということは十分に気を付ける必要があると思います」

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