滋賀県大津市で保護観察中の男が保護司の男性を殺害したとされる事件を受けて、法務省が全国の保護司に聞き取り調査を行ったところ、およそ1割が不安を感じていることがわかりました。

法務省は事件を受け、全国におよそ4万6000人いる保護司を対象に聞き取り調査を行っていて、このうち保護観察を担当しているおよそ1万6000人分の調査結果をきょう公表しました。

調査結果によりますと、1割に当たる1480人が「不安を感じている」と回答していて、「自宅での面接が不安」、「家族や周囲の人から不安や反対を示された」といった声が多く寄せられたということです。

また、事件が起きた5月以降、▼保護司を辞める意向を示した人が10人、▼保護司の委託を辞退した人が16人いたということです。

法務省はこの調査結果を踏まえ、全国の保護観察所などに▼自宅以外の面接場所を確保することや、▼保護司の候補者となっている人の家族への説明を充実させるなどの対策を取るよう通達したということです。

法務省は、残るおよそ3万人の保護司への聞き取り調査を進め、さらなる安全対策も検討しています。

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