警察官を名乗る男らに「逮捕した犯人が共犯者としてあなたの名前を話している」などと言われ、個人情報の調査といううその話を持ちかけられた男性が2000万円あまりをだまし取られるニセ電話の詐欺被害に遭っていたことが分かりました。男性は現金を支払うため、親族や金融機関から金を借りていたということです。

警察によりますと、7月8日、福岡県久留米市に住む会社員の男性(30)に携帯電話会社のカスタマーセンター職員を名乗る男から「あなたの携帯電話から不正メールが送信されている。この後警察からも連絡があると思う」と電話がありました。

その後、警察官を名乗る男から電話で「詐欺事件の捜査で東京の犯人の家からあなたの携帯電話と通帳が出てきた。逮捕した犯人が共犯者としてあなたの名前を話している」などと言われました。男性が身に覚えがないと伝えたところ、警察官を名乗る男は「身の潔白を証明するには口座を調査する必要があるが、かなり時間がかかる。優先的に調査するにはお金が必要になる」として、男性に9000万円を要求。

男性は7月9日から22日にかけけ自分が持っていた現金のほか、親族や金融機関からの借金などで計2052万円を指定された口座に入金しましたが、警察官を名乗る男と連絡がとれなくなったということです。警察は「電話でお金はすべて詐欺です」と注意を呼びかけています。

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