突然豪雨と雷雨ともたらす「ゲリラ雷雨」。例年と比べると多い傾向となっています。

■予測困難のゲリラ雷雨 例年より増加

ホラン千秋キャスター:
川が茶色く濁っているのは、大量の水が流れ込んできているからなんですか?

國本 気象予報士:
濁流はそうなります。ただ、注意したいのがその場所で降っていなくても、上流からの雨水が流れ込んでくると、時間差で水位が上がる可能性があります。

井上貴博キャスター:
全国的にゲリラ雷雨が頻発しています。

今月の雷日数(気象庁より)
東京 5回(例年2.5回)
横浜 8回(例年2回)
京都 10回(例年4.9回)

2024年にゲリラ雷雨が多い理由は、▼連日の記録的な暑さと▼暖かく湿った空気が梅雨前線に送られるためです。

梅雨前線が停滞することで土砂降りになりますが、今の技術をもってしてもゲリラ雷雨の予測は難しいということです。

そして、お天気マークだけだと細かい部分をなかなか伝えきれないことがあります。

東京に限ったものを出してますけど、ほぼ毎日にわか雨、雷の危険性は考えた方がいいですか?

國本 気象予報士:
26日は25日と同じぐらい雷雨の危険性があり、27日(土)はその危険性は若干下がりますが、それでも可能性はあります。そして28日(日)はにわか雨が心配です。

ホランキャスター:
範囲は狭いことが多いですか?

國本 気象予報士:
狭い範囲で局地的にバラバラと出てくるので、それも予想は非常に難しいです。

■ゲリラ雷雨は事前に発見可能?「ゲリラ雷雨の種」に注目

井上キャスター:
狭く短時間で起こるからこそ、予報が大変難しくなります。しかし今は技術も発達しているので、ネット上で調べられることがあります。

気象庁が公開している「ナウキャスト」は、現在・1時間後の雨雲と雷などの予報をリアルタイムで見ることができます。

ゲリラ雷雨を事前に見つけるには、ゲリラ雷雨の種を確認し、今後の動きをチェックすることで事前の対策が可能になります。

スマートフォンでも検索することができます。検索エンジンで「ナウキャスト」と打つと確認できます。

こちらは、日本全国で25日17時25分ごろに雨が降っているところが表示されています。

井上キャスター:
ズームして見ることができますし、時間ごとに見ることができます。

もう少し先の時間を見たいというときは、上の部分の「今後の雨」を選択すると、翌朝までの大まかな動きが見れます。

また、危険度分布の「キキクル」では、川の氾濫危険度が色分けされています。

國本 気象予報士:
黒くなっている川の中をさらにズームしていくと、どの辺りがより危険度が高いのかというのも見ることができます。

井上キャスター:
関東の雨雲の動きを見ていきます。

25日17時35分ごろの奥多摩、埼玉の辺りにあるのがゲリラ雷雨の種です。

國本 気象予報士:
時間を戻すことで、雨雲が流れていく方向も見ることができます。流れる方向も重要なので、そのあたりも注目してみてください。

ホランキャスター:
こういうものを活用して避けられるものは避けたいですよね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
僕もこれはよく活用していて、雨が止むタイミングの予報も当たるので役に立つなという印象を受けています。

井上キャスター:
気象庁はもちろん、民間会社もこういったものを出していますので、ぜひ色々なツールを活用してみてください。
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<プロフィール>
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家
30歳までダンス講師

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