「公文書を扱う責任と厳密さ」が問われる職場です。

 京都府警の警察官3人が、間違えた捜査書類を訂正する際、ページそのものを新たに作成して、元の書類をシュレッダーで破棄したなどとして書類送検されました。

 公文書毀棄の疑いで書類送検されたのは、京都府宇治警察署の40代の巡査部長と20代の巡査、その上司にあたる50代の警部の3人です。

 警察によりますと、部下の2人は今年3月下旬から4月上旬にかけて、捜査書類の誤りを訂正する際、訂正箇所のあるページを再作成して差し替え、元の書類をシュレッダーで切断して公文書を破棄した疑いで、上司の警部は、誤りを訂正するよう指示しただけで、適正な方法等の指示を怠った疑いです。


 22ページある実況見分調書の中で、巡査部長が2ページを差し替え、巡査が見取り図1ページを作り替えたということです。

 本来、調書に誤りがある場合は、元の書類には手を加えず、新たに訂正の報告書を作成し、両方の書類をまとめて提出する必要があるということです。

 3人とも容疑を認めていて、巡査部長は「安易な認識から書類を差し替え、元の書類を廃棄してしまい、また部下も巻き込んでしまい、申し訳ない気持ちしかありません。」

 巡査は「警察の信用を失う行為で、大変申し訳なく反省しております」

 警部は「安易な認識から、部下に対して適正な指示をしなかったことが一因であり、深く反省しております」と述べているということです。

 京都府警監察官室は、「職員に対して公文書の作成取り合いに関する基本を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

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