大阪府は、府立支援学校に勤める47歳の男性教諭に停職6か月、43歳の実習助手の女性に停職3か月の懲戒処分を行いました。

 きっかけは去年9月、「ふたりの関係が職場環境に悪影響を与えている」という、別の教員からの報告でした。

◆子の看護休暇などとして、不正取得でも実際は…

 大阪府によりますと、ふたりは互いに好意を持つようになり、2021年5月頃から23年12月にかけて、週に1回程度、授業が終わった午後3時半ごろから、同時に休暇を取得し、一緒に退勤していました。

 この際に、男性教諭は、子どもの看護休暇など特別休暇を虚偽申請し、計16回を不正取得したということです。

 女性実習助手も、子の看護休暇や生理休暇を虚偽申請して、計30回不正取得したということです。

 男性教諭は、不正取得について「年休を残しながら、(実習助手の女性と)過ごす時間をすこしでも多く確保したかった」と話したといいます。

 また女性実習助手は、「年休が不自然に減っていると家族に思われたくなかった」と話したということです。


 府によりますと、2人とも既婚で、会議があっても退勤を優先するなど、職場にも影響が表れていたということです。

 このほかにも、ふたりは勤務時間中にスマートフォンで私的なメッセージのやりとりをしたことも指摘されていて、男性教諭は、「生徒より、実習助手の女性のことを優先してしまった」などと話しているということです。

 大阪府は、7月25日づけで2人を停職処分にするとともに、歴代の校長4人について、厳重注意や、所属長注意としました。

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