去年6月、黒潮町で崩れた土砂に列車が乗り上げて脱線した事故について、国の運輸安全委員会が調査結果を公表しました。

去年6月黒潮町の土佐くろしお鉄道中村線有井川(ありいがわ)駅と土佐白浜(とさしらはま)駅の間で、大雨の影響で崩れた土砂に列車が乗り上げ脱線しました。事故当時乗客はおらず、乗員にもケガはありませんでした。

国の運輸安全委員会は、調査結果の内容を公表。それによりますと、当時運転中止の規制雨量に到達している状況で、運転指令員が運転士に運転中止を通告せず列車が出発した可能性が高いとした上で、「雨量計が規制値に到達した場合、速やかに運転規制を行わず様子を見てから判断することが常態化していたものと推定される」としています。

運輸安全委員会は「乗客の生命に重大な危険を生じさせるおそれがある」とした上で、土佐くろしお鉄道に対し、速やかに運転規制の通告ができる仕組みの構築を行うよう勧告しました。

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