北海道十勝地方の上士幌町で子育てを卒業した世代をターゲットにしたおとなの「留学」制度が始まりました。留学先は「保育園」です。
上士幌町の自然豊かな環境の中にたたずむ認定こども園。
「じょうずにかけたね」
園児とお絵描きをするこちらの女性、藤原寛子さん54歳。
東京からやってきた「留学生」です。
藤原寛子さん(54)
「これから先の自分の人生を考えたとき、いろんな子どもたちのいろんな土地での子どもの姿を見てみたいという興味、関心、好奇心がありまして」
この「留学」制度は、運営する東京の会社と各地の自治体が連携して行っているプログラムです。
50代前後の子育てを卒業した世代を対象に保育園で勤務体験をしながら地域に滞在するというもので、道内で行われるのはこれが初めてです。
滞在期間は2週間。
週5日、保育園で勤務しながら、週末は十勝周辺の散策も楽しみます。
藤原寛子さん(54)
「これだけすばらしい北海道で自然もあるし住んでる人もすばらしい。学んでいる最中だと思う」
取り組みに参加する町もメリットを感じています。
上士幌町役場デジタル推進課 鈴木勇汰さん
「上士幌町との縁をつくってもらって、その縁を少しずつ大きくしてもらって、最終的にはマチを応援してもらう、移住してもらえる人を増やしていきたい」
学び直すことと、これまで知らなかった地域に暮らすことで得る新たな発見。
この「留学」スタイルは地域活性化につながるもうひとつの形になるかもしれません。
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