戊辰戦争から、今年で156年です。奥会津にある戦地を、当時の藩主・会津松平家のいまの当主が初めて訪れ、戦いで散った人たちを追悼しました。

戊辰戦争の戦地のひとつ、福島県昭和村を訪ねたのは、会津松平家の14代当主、松平保久(もりひさ)さんです。戊辰戦争当時の藩主・容保公のひ孫にあたります。

林の中にたたずむ会津藩士の墓が、当時の戦いを今に伝えています。各地で新政府軍と激しい戦い繰り広げられた戊辰戦争から156年。当時の昭和村は、鶴ヶ城が落城した2日後、その情報がない中、戦いが続いた会津最後の戦地で、会津藩士は野村新平など3人が命を落としました。

会津松平家の当主がこの地を訪れたのは初めてで、保久さんは、会津藩士と新政府軍、それぞれの墓に線香を手向け、追悼しました。

松平保久さん「鶴ヶ城だけではなくて、周辺地域でも様々な戦いがあったことをとても実感しました」

日本国内の内戦としては、最大規模だった戊辰戦争。ウクライナやガザなど、今も世界で続いている戦争に想いを馳せていました。

松平保久さん「戦争というのは殺し合いであり、そして悲劇しか残らないのだということを、常にもっと深く考えていけば少しは良い方向にいくのではと思います」

県内で戦いがあったことを語り継ごうと、地域の人々がこうした戦地の跡を、いまも守り続けています。

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