沖縄気象台は24日、台風3号の接近に伴い線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとして、八重山地方と宮古島地方に線状降水帯の予測情報を発表しています。

「線状降水帯」とは

「線状降水帯」とは、次々と発生する積乱雲が列をなし、長時間にわたり同じ地域に大雨が降る現象で、発生すると大雨災害が起きる可能性が非常に高くなります。

台風3号の影響による線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下の通りです。

▼八重山地方 24日夜にかけて
▼宮古島地方 24日夜にかけて

24日午前6時から25日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
▼沖縄本島地方 150ミリ
▼宮古島地方  200ミリ
▼八重山地方  250ミリ

11時20分現在の雨雲の動き(気象庁HPより)



ただ、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増え、災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があります。

「線状降水帯」去年沖縄本島でも

2023年の台風6号では、本島北部で線状降水帯が発生し、名護市では8月6日午後1時10分までの24時間に254ミリの大雨を記録。各地で冠水被害が相次ぎました。

▽櫻井幹大記者 「道路一面が冠水し、トラックや軽乗用車が水に浸かっています。そして、奥の集落にも水が押し寄せています」



海岸沿い、名護市東江の集落では、海水とともにビーチの砂が入り込んで道路を覆っていました。

▽住民 「大変なことになっているよ。海から石が…」「バリケード設置していなかっから全部砂を被っちゃってて、車の下まで砂がいっぱい」

現在、台風の中心から少し離れた宮古島地方にも線状降水帯の発生予測が発表されています。気象情報を細かくチェックし、備えておくことが重要です。

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