奥能登の港町に春を告げる「曳山祭(ひきやままつり)」が20日、石川県能登町で行われ、住民らが地震からの復旧、復興を願いました。


能登町宇出津(うしつ)の曳山祭は、地元の酒垂(さかだる)神社と白山(はくさん)神社の春祭りで、毎年、人形を飾った2基の曳山が港町を練ります。


ことしは能登半島地震の影響で人形を新調できず、祭りの期間も1日のみと規模を縮小しての開催となりましたが、多くの町民がこの日を待ち望んでいました。

山の前では、子どもたちによる木遣り歌(きやりうた)や太鼓などが披露されました。


参加した女性
「祭りでみんなが元気になってほしいです」


町民
「地震でひどい目に遭った。命拾いして祭りを見られて幸せ」


地震の影響で「ちょんこ山」と呼ばれる子ども用の小さな曳山のみが巡行しましたが、町には子どもたちの元気な声が響きました。

困難な状況が続く中、祭りを開くことができ、住民たちも復旧、復興への息吹きを感じている様子でした。

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