連日の暑さで外出を控えている方も多いのではないでしょうか。ただ暑さによる外出控えにより、将来的な健康リスクに繋がりかねないそうです。

■“運動不足” 長期化に注意 将来“要介護一歩手前”に?

小笠原亘キャスター:
この暑さで家にこもって活動量が減ってしまうと食欲がなくなり食べる量が減る、そして筋力が低下し、また活動量が減ってしまうという悪循環で『フレイル(虚弱)』のリスクが高まってしまうそうです。

フレイル(虚弱)は、加齢により心身が老い衰えた状態で、“健康”と“要介護”の間、「1人で動くのも億劫になってきたかな」と感じるようなことだそうです。

働き世代の場合、西田医院の西田伸一理事長によりますと、「運動不足が常態化すると筋力低下や生活習慣病など要介護につながる様々なリスクが増える」ということです。

また、子ども(幼児・児童)の場合、中京大学の中野貴博教授は「年々増す暑さにより子どもの運動量が減っているため、持久力が低く疲れやすい身体になる懸念もある」としています。

【フレイル セルフチェック(西田医院 西田伸一理事長によると)】
・疲労感(やる気が起きないことが週3~4日あるか)
・握力低下(ジャム瓶のフタが開けられないなど)
・体重減少(年間で5%、体重70キロの場合、年間で3.5キロ減)
・歩行速度の低下(青信号になった横断歩道を渡りきることができないなど)
・運動習慣の減少(1週間、運動習慣ゼロ)
3個以上該当する場合は「フレイル」の状態、1個以上でも「フレイル予備軍」になるということです。

【子ども(幼児・児童)の場合(中京大学 中野貴博教授によると)】
・疲れやすく長く運動できない
・遊びの動作がぎこちない
・転んだ際に手が出ないためケガが多い
該当する場合は運動不足の可能性があるそうです。

■自宅や移動の合間に “脱運動不足” 方法は?

運動不足予防に自宅などで簡単にできる運動法です。

【自宅や移動中にも筋力トレーニング】
▼足首の上げ下ろし:2~3秒かけて上げ下げを10回程度繰り返す。調理の合間にもOK
▼片足たち:片足を軽く浮かせ、体の中心軸を意識する
▼かばんダンベル:肘を少し後ろに引き、背中・腕に力を入れ5秒キープ

【自宅で簡単 膝の曲げ伸ばしトレーニング】
▼椅子に座り片足ずつ、3秒かけて上げる×10回

西田医院の西田伸一理事長によると、「継続することで十分な運動に。余裕があれば膝の内側に畳んだバスタオルを挟んでください」ということです。

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