不登校を経験した10代が、その経験を生かし、学校へ行きたくない全国の子どもたちへのメッセージを込めた動画を製作するコンテスト「TikTok(ティックトック)不登校生動画甲子園」が行われる。8月25日に東京都現代美術館(江東区)で表彰式を予定しており、7月31日まで作品を募集している。

◆審査委員長は中川翔子さん

昨年の「不登校生動画選手権」表彰式の様子(事務局提供)

 動画投稿アプリTikTokの運営会社と、不登校支援に取り組む市民らで作る事務局が主催する。自宅にいながらスマホでできる動画製作で「全国大会」に挑んでもらおうと企画。  昨年は「不登校生動画選手権」の名称で開催。自ら描いた絵やアニメ、本人がカメラの前で思いを語ったものなど、思い思いの作品約350本が集まった。  今年の募集テーマは「学校へ行きたくない君へ」。参加資格は不登校を1日でも経験した13歳以上20歳未満の個人またはグループ。  審査委員長はタレントの中川翔子さん。日本文学研究者ロバート・キャンベルさん、アンバサダーも務めるインフルエンサーひかりんちょさん、TikTok APACゼネラルマネージャーの佐藤陽一さんらが審査員を務め、最優秀賞などを選ぶ。  事務局を務める不登校ジャーナリストの石井しこうさん(42)は「不登校を経験した人の多くが、苦しんだこと、傷ついたことを、誰かのために役立てたいと思っている。経験を生かして作った動画で、同じく不登校を経験している、たくさんの人が救われると思う」と話し、参加を呼びかけている。  詳細は特設ページで。(榎本哲也) 

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