札幌ドームと「大和ハウス工業」は先週、ネーミングライツの契約を締結したと発表しましたが、その契約金額が年間2億5千万円とみられることが、関係者への取材で分かりました。
札幌ドームと大和ハウス工業は、札幌ドームの愛称を来月1日から「大和ハウスプレミストドーム」とするネーミングライツ契約を結んだと19日に発表しました。
契約期間は2028年7月31日までの4年間で、金額は札幌ドームが希望していた年間2億5千万円とみられることが、関係者への取材で分かりました。
契約に関わった関係者によりますと、「大和ハウス工業」から提示金額を下回る交渉はなかったということです。
一方で、発表の段階から契約金額が「非公表」とされていることに、22日の市議会で質問が出ました。
日本共産党 田中啓介市議
「札幌ドームのネーミングライツ契約は市有施設である以上は、市民に明らかにする必要がある。ドームのネーミングライツの契約金額を非公表とした理由は」
札幌市スポーツ局 金谷泰享スポーツ部長
「札幌ドームと大和ハウス工業が民間どうしの契約に基づいて、互いの同意のもとに非公表とさせてもらった」
札幌ドームをめぐっては収支の改善が課題でしたが、札幌市が今年度目標とする、「2億円以上」の広告料収入はネーミングライツの締結で達成できる見通しとなりました。
また、イベントなどで場所を貸す「貸館収入」は2億5000万円以上が目標ですが、昨年度を大幅に上回る数のイベントや冬に大規模イベントの誘致が実現しそうな状況だということで、札幌市は今年度の収支に前向きな姿勢を示しました。
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