安芸高田市の今年度予算をめぐって市議会が修正案を提案したのは「予算提出権の侵害にあたる」として、前市長が知事に対し申し立てていた審査について、県は22日、これを棄却する裁定を行いました。

安芸高田市の今年度の当初予算案をめぐっては、前市長が市議会の広報誌、「議会だより」の内容に虚偽があったなどとして、発行費用を計上しませんでした。

これに対し、市議会側は発行費用を盛り込んだ修正案を提案し可決・成立しました。このため前市長は議決をやり直す再議を求めましたが、臨時会でも市議会側が提案した修正案が再び可決され、これを不服として前市長が知事に対し、審査を申し立てていました。

県は22日、これを棄却する裁定を行いました。理由については、従来から「議会だより」を発行することを前提とした予算案が編成され、可決されていたなど、総合的に勘案して「議会だより」の発行のための修正が予算の趣旨を損なうものとはいえないと判断。

「予算提出権の侵害は、認められない」と結論づけています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。