あの味が懐かしいという方も多いのではないでしょうか。
米子駅舎の改築に伴い姿を消した旧米子駅で長年愛されていた「駅そば」が期間限定で復活販売することが決まりました。あの味が戻ってきます。


ノドグロやトビウオの風味がきいたつゆに麺を入れ…ねぎやあげをのせたら「きつねそば」の完成です。

記者 澤田祥太
「美味しい!だしのきいたつゆがしっかりと絡んでて、喉越しも凄い良いです」

旧米子駅舎で提供されていた「駅そば」が今回4年ぶりに復活販売されます。
閉店当時、店長を務めていた「名物おばちゃん」も感慨もひとしおです。

米吾 香田千瑞さん
「シャミネ米子が1周年、新駅舎になってからも1周年、その記念にこういう企画をさせていただきました。」

1979年、旧米子駅舎の改札横にオープンした「駅そば・吾左衛門店」。
全盛期には、ホームの上り、下りの両方に店を構えていて、米子駅構内だけで3か所もあって、多くの人に愛されていました。
朝の通勤ラッシュから夕方まで米子駅を利用する人に長年愛されてきた名物店…。

食券スタイルで、そばとうどんセットには米子名物・吾左衛門鮓が2切れ付いてきます。

しかし、2020年、旧米子駅舎の改修工事に伴い惜しまれながらも閉店しました。

では、今回なぜ復刻販売することになったのでしょうか?

米吾 香田千瑞さん
「お客さんの声が毎日のようにあのソバが食べたいっていう言葉があって、復刻で始めさせていただきました」

販売するのは先ほどの「きつねそばセット」に加え、当時店の看板メニューだった「そばセット」や「たぬきそばセット」に加え、うどんのセットも含め13種類。

4年ぶりの復活ということで味の再現に苦労したと話します。

「昔を再現するようにだしの極を一緒に入れています。これを入れることによって出汁の旨味をひきたたせたつゆになってます。」

ノドグロやトビウオなどで贅沢にだしをとっただし極が当時の味の再現を可能にしました。

当時をそのまま再現したい、懐かしさを感じてもらいたい思いから利益度外視で価格は当時のまま提供することを決めました。

これには、懐かしの味を知っている人も、知らない人も。

米子市民
「駅の構内による時には食べていました。たぬきそばとか食べたいですね」
「立ち食いそば食べてみたいですね」

そして、やっぱりこの人たちも…。

JR西日本 中国統括本部経営企画部 川口脩文さん
「よく昼休憩とかに食べていたので
非常に懐かしいなと思いました。(当時駅そばを食べて)午後からも仕事頑張ろうという気持ちになったのは今でも覚えています。」

多くの人に愛された懐かしの立ち食いそばの復活は駅周辺のにぎわいにも一役買いそうです。

米吾 香田千瑞さん
「駅を利用する方ばかりじゃなくってこの地元の方美味しさを以前よりも(たくさんの人に)また味わっていただいたらいいですね」

この復活「米子駅そば」は米子駅前だんだん広場で21日から29日までキッチンカーで販売される予定で、当時と同じように立ち食い形式で提供されます。
なお、足の不自由な方には椅子も用意するということです。

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