JR九州は、来年4月から運賃や特急料金など平均で15%の値上げを国交省に申請したと、きょう発表しました。
認可されれば29年ぶりの値上げとなります。
JR九州によりますと、普通列車の運賃は平均で14.6%の値上げで初乗り運賃は170円から200円となります。
また通勤定期は平均で30.3%、通学定期は16%の値上げになるとしています。
理由についてJR九州は、新型コロナで新しい生活様式が定着したことで利用者が減少したことや、物価高騰による経費の増加などを挙げています。
九州旅客鉄道 古宮洋二 代表取締役社長:
「どうにかこうにか乗り切ってきたというところでございますが、安全への設備投資、物価の上昇、災害の対応、人件費の上昇、この4つを考えると(利用者に)お願いしないと、先々の鉄道運営は苦しいなということを思っていますので」
また従業員の待遇や職場環境を改善することで、輸送サービスを守るための"苦渋の決断”だとしています。
九州旅客鉄道 古宮洋二 代表取締役社長:
「守らなければいけないことはちゃんと守って、それでさらにサービスも向上していく。そのために必要な(運賃値上げ)だと思っています」
国に認可されれば、来年4月1日から改定された運賃が適用されます。
今回の運賃改定により在来線の長崎駅からの運賃は
諫早駅までが80円値上がりして560円に。
長与駅までが40円値上がりして270円に。
浦上駅までが30円値上がりし200円になります。
西九州新幹線も、博多ー長崎間で440円値上がりとなります。
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