終業式を終え、いよいよ夏休みが始まるという子どもたちも多いのではないでしょうか。

楽しみが待っている反面…警察によりますと、自由な時間が増える分、青少年が犯罪に巻き込まれるリスクが高まるとのこと。身近なところで気を付けたいSNSの注意点を聞きました。

①スマートフォンは「フィルタリング」設定を

夏休みは、解放感や興味本位からSNS等で知り合った相手と実際に会うなどして、性犯罪などの被害に遭うことが懸念されます。

対策の鍵となるのは、スマートフォンの「フィルタリング」の設定です。これは、未成年が危険性のあるサイトにアクセスしないための機能のこと。

去年1年間でインターネットを利用して福祉犯(※)の被害にあった20歳に満たない少年の数は熊本県内で25人。そのうち24人がSNSを利用していて、1人を除く23人、つまり9割がフィルタリングをしていませんでした。

(※)福祉犯=少年に対し風俗店で働かせる、児童ポルノ画像を送らせるなど、少年の心身に有害な影響を加え健全な育成を阻害する犯罪

フィルタリング機能の設定方法は、サービスを提供する携帯電話事業者などでも相談できます。

子どもの年齢や使用状況などにあわせて機能を調整できるため、本人と話し合ったうえで検討してみてください。

②「大麻は安全」は誤り!

誤った情報の拡散で若者が大麻に手を染めてしまうケースが増えています。

去年1年間に全国で大麻事案に関わったとして摘発された少年は1222人(前年比34.0%増)で、過去最多を更新しました。

熊本県内でも14人の少年が大麻を所持していたとして摘発されていて、過去10年で最多です。

SNSなどで拡散される「大麻は他の薬物より安全、害がない」という情報は誤りで、THC(テトラヒドロカンナビノール)など脳に作用する成分が含まれています。

乱用すると情緒が不安定になり、少量でも自分でも気付かないうちに依存症になることもあります。

大麻取締法による罰則は、次のようになっています。

・輸入、輸出、栽培→ 7年以下の懲役
・所持、譲渡、譲受→ 5年以下の懲役

大麻に手をだすことは犯罪です。楽しい夏休みを過ごすために、子どもたちも家族も、地域のみなさんも一緒に改めて確認してみてください。

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