選挙区内の有権者に秘書を通じ香典を提供したとの公選法違反疑惑が浮上した自民党の堀井学衆院議員側に対し、東京地検特捜部が18日にも本格捜査に乗り出すとみられることが17日、関係者への取材で分かった。安倍派の裏金事件に関し政治資金規正法違反容疑でも告発されており、特捜部は同事件の捜査過程で不透明な資金を把握したもようだ。  秘書らによる香典の持参が2012年の初当選直後に始まったとみられることも、事務所関係者への取材で新たに判明。公選法は議員本人が葬儀に参列した場合を除き、選挙区内で香典を渡すことを禁じている。  事務所関係者によると、秘書らによる香典提供について、事務所内で違法性を指摘された際、堀井氏は「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」とし、提供を続けるよう秘書らに伝えていたという。  香典の金額を決める際には、LINE(ライン)のグループチャットで協議。誰が香典を持っていくかなどの予定もインターネットで共有されていた。公選法に違反した形での香典提供が常態化していた可能性がある。


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