愛媛県にある伊方原発について、県内の被爆者らが運転差し止めなどを求めている裁判の判決が、来年3月に言い渡されることになりました。

この裁判は県内の被爆者ら337人が、四国電力・伊方原発は南海トラフ巨大地震の震源域にあり、巨大地震による事故のおそれがあることや、阿蘇山の巨大噴火による被害想定が不十分であるなどとして、運転差し止めなどを求めているものです。

]これに対して四国電力側は、科学的知見を踏まえて耐震設計をし安全を確保していて、原発の運用期間中に巨大噴火が発生する可能性は低いなどと主張しています。

原告側弁護団
「福島原発事故や広島・長崎の原爆による被害を考えれば、この国で原発依存をすることはおかしいのではないか」

伊方原発をめぐっては、広島のほか愛媛、大分、山口で集団訴訟が行われていて、3月には大分地裁が運転停止を求める住民側の訴えを退けています。

8年余りにわたって続いた裁判は結審し、来年3月5日に判決が言い渡される予定です。

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