広島市の小学生が、地元の生産者が育てた野菜の販売に挑戦です。価格の設定や野菜の魅力を伝えようと、工夫を凝らしました。

元気な声で地元の野菜をPRする子どもたち…。広島市安佐北区にある三田小学校の5・6年生の児童です。作業は、朝から始まりました。

末川徹記者
「小学校の体育館前です。かごの中に入った沢山の野菜を、子どもたちは真剣な面持ちで袋に詰めていきます」

長さ40センチ近くの「大長ナス」です。5月の連休明けに児童たちの植えた苗が、ここまで成長しました。

児童
「ナスが袋に入りにくいので、こうやって取る。去年も1回やった」

児童たちは、毎年、野菜をつくる過程から販売までを通じて、「働くとは何か?」について学んでいます。

校長
「子どもたちが農業する機会は少ない。農家と関わって、将来の職業選択のステップにしてほしい」

「地元やさい即売会」と題したコーナーには、けさ摘み取ったブルーベリーも加え、4種類を販売しました。野菜は200円・ブルーベリーは600円と、価格設定は、児童たちが考えました。

これまで、農家から教わった野菜の特徴や魅力を伝えるため、案内板も用意しました。

買い物客
「買い物に行く途中に、元気な声が聞こえるから買った」
「『安くしてもいいのかな?』と思った。子どもたちの気持ちにも答えたい」

開始からおよそ1時間、商品を全て完売しました。

児童
「いろいろな経験をして、難しいのに(販売)できてすごい」
「売り切れた時は嬉しかった。これからは生産者の思いを伝えていきたい」

今後、児童たちは、イチゴを育て、来年1月ごろに販売する予定です。

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