夏場に乳幼児がかかりやすいとされる「手足口病」の患者が急増しています。富山県内では5年ぶりに警報レベルを超えました。警報レベルを超えたのは4週連続で、ここ1、2週間がピークになると見られています。

八木小児科 八木信一医師:「今年は6月中旬前後くらいから増えはじめまして、この1~2週間がピークかなと思っています」

手足口病とは、手のひらや足の裏、口の中に、痛みやかゆみを伴う小さな水ぶくれができる感染症です。

主に4歳くらいまでの子どもを中心に流行し、発熱や喉の痛みに加えてまれに脳炎などを引き起こし死に至ることもあります。

八木医師:「夏場に流行するので夏かぜウイルスという風に呼ばれるんですけど」「小さいお子さんですと口の中に発疹ができるとかなり痛いですので痛がって水分を取れなかったり、食事もちょっと取りづらいということで、その辺は注意が必要かなという風に思います」

八木医師:「(患者は)一週間にすると10人から20人前後くらいかなと思います」

5年ぶりに警報レベルに

県内では6月10日からの1週間、1医療機関あたりの患者数が流行警報レベルの5人を突破。2019年以来、5年ぶりに警報レベルを超えました。

その後も増え続け7月7日までの1週間は1医療機関あたり患者数は18.76人と、4週連続で警戒レベルを超えています。

感染経路は咳やくしゃみによる飛沫感染や手などを介して口から入る経口感染、接触感染などさまざまです。

どのように予防すればいいのでしょうか…。

アルコール消毒より手洗いの徹底を

八木医師:「このウイルスはあまりいわゆるコロナとかインフルエンザのようにアルコール消毒とかは、あまり効くことはないので、普通の手洗いですとか、それから乳幼児に多く発生することがありますが、その場合にはおむつを変えるときの便とか」「基本的に熱が下がっても便のなかに数週間ウイルスは排出されるので、そういったものを触ったときの後の処理をしっかりとするということが大事だと思います」

予防には手洗いが有効で、タオルの共用を避けることも重要です。

「手足口病」の流行は7月中に落ち着くとみていますが、八木医師は夏休みに向け全国的に感染拡大が懸念されている、新型コロナの流行に警鐘を鳴らします。

八木医師:「「ウイルス同士が同時に一つのところで流行るということはないので、例えばコロナも流行っているところでは、逆に集団施設では、手足口病はいるけどそこまでは流行していなくて、コロナが多かったり、そういう意味では」「ちょっとこれからコロナが増えてくるんじゃないかなと」

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