去年10月、埼玉県蕨市の郵便局で人質を取り立てこもったとして男が逮捕された事件で、さいたま地検はきょう、男を殺人未遂の罪などで起訴しました。

殺人未遂の罪などで起訴されたのは住居不定・無職の鈴木常雄被告(87)です。

起訴状などによりますと、鈴木被告は去年10月、埼玉県蕨市の郵便局で拳銃を持ち、女性局員2人を人質にして立てこもり、駆けつけた警察官らに向けて拳銃を発砲し、殺害しようとした罪などに問われています。

また、鈴木被告は戸田市の病院で拳銃を発砲し、診察室にいた医師(当時49)と患者(当時62)を殺害しようとした罪や、自宅アパートにガソリンなどをまき、火をつけて放火した罪でも起訴されました。

さいたま地検は鈴木被告を今年1月からおよそ3か月間、鑑定留置した結果、刑事責任能力があると判断しました。

捜査関係者によりますと、鈴木被告は警察の取り調べに対し、「郵便局員との交通事故でトラブルがあり、恨みがあった」「病院の対応に不満があった」と供述する一方で、殺意については否認していたということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。