長崎県五島市にあるデイサービス施設が通所者に対し、トイレの入り口にカギをかけて利用できなくしたり、男女同じ脱衣室を使わせるなどの虐待をしていたほか、監査に対し虚偽報告や虚偽答弁をしたなどとして県から指定取り消し処分を通知されました。

指定取り消し処分を通知されたのは、長崎県五島市大荒町の通所介護施設「デイサービス天意」(定員35人)の事業者です。

県の発表によりますと「デイサービス天意」では自立排泄可能な利用者に対し、トイレの入り口を施錠して自由に利用できない状況にした介護・世話の放棄・放任の虐待行為があったことが監査で確認されたということです。

また入浴介助時、男性と女性の利用者を同じ脱衣室で洋服を脱がせた心理的虐待行為、法人代表の女性の指示で無資格の介護職員が利用者に対し《胃ろう》の医療行為を行った身体的虐待行為も確認されたということです。

さらに介護報酬の「不正請求」や監査で提出した雇用契約書の「虚偽報告」、県の監査に対する「虚偽答弁」も確認され、不正請求に係る返還額と加算額の合計は、概算で3千万円を超えています。

県では去年11月、五島市を通じて県民からの情報提供を受け、あわせて5回・計10日に渡って介護保険法に基づく監査を行い不正行為を確認し、7月31日付で指定取り消し処分とすることを16日に事業者に対し通知しました。

16日午後時点での問い合わせに対し「グループホーム天意」は「職員もきょう聞いて驚いている。代表が不在で何も答えられない」としています。

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