日本伝統の化粧品、紅を体験してきました。重ね塗りをすると、光を帯びて艶やかな色になる紅の秘密を取材してきました。

赤の天然色素“紅花”の生産量日本一の山形県。早朝から花びらの摘み取り作業が行われていました。実は鋭いトゲを持つベニバナは、収穫のタイミングが重要です。

紅花マイスター 白鷹紅の花を咲かせる会 今野正明 事務局長
「ちょっと湿気があって、朝の露がある時がベストコンディションですね」

山形県白鷹町は川霧や山霧が発生しやすく、朝露をまとったトゲは少し柔らかくなり、作業がしやすくなるんだそうです。

紅花の花びらの色素はほとんどが黄色ですが、赤の色素も1%含まれています。水に溶けやすい黄色い色素を洗い流し、発酵させることで赤味が強くなっていきます。手間ひまかけて作られる貴重な紅の原料“紅餅”は門外不出の伝統技法で、口紅や染め物へと加工されます。

これらの加工技術や栽培方法はおよそ450年もの間、変わらず受け継がれています。

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