地震の時は「机の下に潜る」は、訓練で体に染みついています。
また国も、緊急地震速報を見聞きしたら「丈夫な机の下に隠れる」ように呼びかけています。

それでは皆さん、訓練で机の下に潜ったとき、どのような体勢になっていますか?
実は、その“潜り方”にポイントがあるのです!

実際に揺れている間は、机も一緒に揺れてしまうため、机やテーブルの脚を手でしっかり持つのが望ましい体勢です。その際には自身が対角線となるように脚を持つようにします。

一方で、机の下に隠れることが“望ましくないとき”もあります。

机の上に落ちそうなものが置いてあったり、机の近くに倒れてきそうなものや、ガラスや窓などがあったりする場合には、机の下に潜るのが安全とは限りません。
例えばキッチンでは、揺れでお皿が散乱するなどして危ないですね。

このような場所にいて地震の揺れを感じた場合には、落ちたり割れたりしそうな物が近くにない場所に速やかに移動し、頭の後ろで手を組んで頭を守り、膝を曲げて身を小さくしましょう。
この時、肘を床につけておくと揺れを最小限に抑えることができます。

また、古い住宅などの場合には、ドアが変形するおそれや建物の倒壊の危険性があり、地震の後に閉じ込められたりする恐れもあるため、直ちにその場から離れ、落下物に注意しながら、臨機応変に判断し、屋外へ避難する必要があります。

地震が起きた瞬間の家の中で、ケガなどを避けて安全を確保するために、防災士からお伝えするポイントは次の3つ。
・落ちてこない
・倒れてこない
・移動してこない

家の中でこの3つの「ない」を徹底するために、地震が起きる前からの“日ごろの対策”が大切です。

事前に家具を固定するなどして、転倒するものや落下物をあらかじめなくすこと。
正しい知識で地震への対応ができるようにしておきましょう。

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