2024シーズンからプロ野球ウエスタン・リーグに所属するくふうハヤテベンチャーズ静岡は、オランダ出身の右腕フランクリン・バングルプ投手(28)が加入すると発表。背番号は26に決まった。

2023年春のWBCでオランダ代表に選出。2024年3月に行われた侍JAPANと欧州代表のテストマッチでは、欧州代表の一員として来日し、1回3分の1を投げて無失点と好投。4番に座っていた村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)や駿河総合高出身の紅林弘太郎(オリックス・バファローズ)など好打者を相手に実力を見せつけた。

サイドスローから繰り出されるスライダーが武器で、くふうハヤテを指揮する赤堀元之監督からは、「先発もリリーフも期待できる良いピッチャー。サイド(スロー)は少ないので、チームにとってもプラスになると思うし、彼にとっても日本に来るからには上を目指していると思うので。本当に真面目そうだし、チームに溶け込もうとしているので面白い存在になることを期待しています」とコメント。

7月に合流したばかりで注目の新外国人選手に、SBSアナウンサー・松下晴輝がインタビューを行った(7月4日取材)

Q.合流してからまだ3日ほどですが、チームの雰囲気は掴めましたか?
「いろんな選手と話をしました。正確な英語を使って話しかけてくれる選手もいるし、翻訳アプリを使いながら、いろんな選手と仲良くなっていってるところです」

Q.赤堀監督からも期待しているというコメントが聞かれましたが、くふうハヤテでプレーする上で意気込みを教えてください
「私自身もすごく期待をしているし、先発をしたいという希望も持っています。経験もある方なので、それらを活かして良いピッチングをしたいと思います」

Q.日本の野球の印象は?
「日本の打者は非常にコンタクト(ボールに当てること)が上手いからこそ、ゴロを打たしてアウトを取ることを心がけたいと思います」

Q.くふうハヤテでプレーする上で具体的な目標はありますか?
「まずチームの勝利に貢献すること。そして、その過程でNPB12球団に行ければ、素晴らしいと思います。まずは目の前の自分のすべきことに集中したいですね」

7月9日、鳴尾浜球場での阪神タイガース戦で来日初登板初先発。2イニングで四球を4つ与えるも、1失点(自責点0)と粘りの投球を見せた。この日の直球の最速は140km/hと、まだ調整が十分でない部分もあるが、それでもヒットは1本も許さなかった。

疲労が溜まりやすい夏場は、チームの台所事情も厳しくなる。経験豊富な左腕は挑戦が続く新球団で活躍し、文字通り“助っ人”となるか。

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