普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、今月始まった「くい打ち試験」によって傷ついたサンゴについて、国の第三者委員会はそのまま移植しても問題ないとの考えを示しました。

大浦湾側の埋め立てに向け、沖縄防衛局は今月から護岸整備のためのくい打ち試験を実施していますが、今月4日、作業船とアンカーをつなぐチェーンが接触しサンゴを傷つけていたことが確認されています。

こうしたなか、移設工事に伴う環境保全策について指導・助言を行う国の環境監視等委員会が12日に開かれ、サンゴが傷ついた原因や今後の対応策などについて協議しました。

サンゴが傷ついた原因について防衛局は、作業船のアンカーの設置位置がずれたためだとし、今後はアンカーとサンゴ類の距離を十分確保することを徹底するなどの対応策を示しました。

また、損傷したサンゴは10センチから40センチほどの傷が3か所確認されていますが、損傷の程度から回復する可能性が十分あるとして、そのまま移植しても問題ないことが確認されたとしています。

これらの説明について委員からは特に意見は出なかったということで、防衛局は今後もサンゴの移植と並行して埋め立てに向けた作業を継続していくとしています。

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