島根県出雲市に住む男性が、12日、警視庁や青森県警の警察官をかたる男らに、26万円をだまし取られる詐欺被害が発生しました。警察官を語る詐欺電話が増加していて、警察は注意を呼び掛けています。

島根県警出雲警察署によりますと、12日、出雲市内に住む男性(30代)の携帯電話に非通知の電話がありました。電話の相手は警視庁の者を名乗る男で、「あなたの銀行口座が犯罪に使用されている。この後、青森県警の者が電話をしてきます。」などと話したということです。

その後、男性の携帯電話に青森県警の者を名乗る男から連絡があり、「あなたの口座がマネーロンダリングに悪用されている。今すぐ身の潔白を証明していただかないと、逮捕することになる。」また、「あなたのSNSアプリのIDを教えてください。」などと述べ、被害者は言われるがままに、SNSアプリのIDを教えました。

その後、SNSアプリの通話機能で「特別対策本部」というアカウントから電話がかかってきた際、アイコンが青森県警のマスコットキャラクターだったことから、男性は本物の警察からの電話であると信じ込んでしまったということです。

電話に出ると先ほどの男の声で、「逮捕を免れるためには、26万円を振り込み、その際の識別番号を調べる必要がある。」などと言われたため、男性は出雲市内のATMから指定された口座に26万円を振り込んでしまったということです。

お金を振り込んだ後、冷静になり、青森県警本部に電話で確認をしたところ、当該事実はなく、詐欺の被害にあったことが分かりました。

出雲警察署は、「警察官が非通知やSNSアプリで電話を架け、『逮捕されたくなければお金を振り込むように』などと指示することはありません。」と注意を呼びかけています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。