愛媛県・松山城の斜面で12日未明に起きた土砂崩れ。行方不明となっている3人の捜索活動は夜になっても続いています。

夜になっても100人態勢で続く捜索活動。重機を使い土砂を取り除いています。消防によりますと、住宅内部に大量の土砂が流れ込み、住人の発見には至っていません。

松山市で起きた土砂崩れは未明に発生しました。

近所の住民
「3時40分くらいかな、ドーンと言うけん。雷が落ちたかと思った」

土砂崩れが起きたのは市内中心部にある松山城の北側の斜面です。幅50メートル、高さ100メートルにわたって崩れました。現場近くのマンションには土砂とともに、なぎ倒された木が中層階のベランダにまで引っ掛かっています。マンションの住人は…               

被害にあったマンションの住人
「2階のベランダのところは木と泥が飛び込んできている。電柱より大きな木が飛び込んできている」

土砂崩れの発生前と比べると、マンションの横にある建物が土砂に飲み込まれています。この土砂崩れで木造2階建ての住宅が倒壊し、90代の男性と80代の女性、さらに40代の男性の3人が行方不明となっています。

松山市では10日から断続的に雨が降り、7月平年のおよそ1か月分にあたる200ミリ以上の雨となっていました。

愛媛大学 防災情報研究センター 二神 透 准教授
「四国、特に愛媛の土の状態は崩れやすい土が多いので、雨で土石流が発生したんだと思う」

14年前の7月にも松山城では南側の斜面が崩れ、夏目漱石ゆかりの建物が倒壊する被害が出ていました。

また、去年6月に降った大雨では天守近くの道路の壁が傾く被害が発生。応急工事が行われ、雨で崩れるのを防ぐためブルーシートがかけられていました。

松山市は「現時点では土砂崩れとの関連はない」としていますが、調査するといいます。

今後、四国地方では土曜日の午前中にかけて再び大雨に警戒が必要で、松山市は日曜日に雨が強まる予報となっています。

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