広島市内の工業大学で、建設業の先端技術の見学会が行われました。

こちらは建設用の3Dプリンターです。18日、広島工業大学で、地場大手の建設会社・鴻治組による実演が行われました。1年生の70人をはじめ、関係者などおよそ100人が見学しました。3Dプリンターにあらかじめプログラムされた複雑な形をモルタルで形成していきます。高さ50センチ、幅2メートルの展示用モニュメントを2時間で作ることができます。

学生
「実際に、建設で使える3Dプリンターは、はじめて見た、すごく興味深い」「複雑な形になると、型枠を作ることが難しくなると聞いたので、それが一番の利点なのかと思った」

この3Dプリンターは、今行われている太田川の護岸工事でも使われています。工事の現場それぞれの状況に合わせて作られたブロックを現場で組み立てる工法のため、大幅な工期短縮が望めるそうです。

太田川河川事務所 山本英利 工務課長
「階段は(土手の)勾配によって仕様が変わってくるので二次製品(工場で作られる既製品)では難しい。3Dプリンターを活用した施工が非常に期待される」

このほかICTを利用した測量技術なども紹介されました。鴻治組では、こうした先端技術などの活用によって、建設業界の若手の人手不足を解消できればと考えています。

鴻治組・土木部 小西久雄 統括部長
「私たちの業界は新3Kですよね。希望がある・給料が高い・休暇が取れる。これを目指していくと若い人はどんどんはいってくるし、辞めないし、土木業界も発展していくんじゃないかと」

今後も、会社見学やインターンシップなどを行い、建設業界の先端技術をPRしていきたいとしています。

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