逮捕されたのは被害者の34歳の次男でした。

 7月10日、和歌山県海南市にある食料品販売店で、経営者の大道正富さん(66)が倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。大道さんの頭には骨折の痕などがあり、店から現金がなくなっていたことから警察は強盗殺人事件と断定しました。

 大道さんを知る人は…

 「盆踊りとか避難訓練とかをマメにやっていたよ」
 「人の優しい、面倒見のいい人でしたよ」

 地元の区長を務めるなど地域の中心的な存在だった大道さん。経営する店は「シラス」が評判だったといいます。

 そして2日後の12日未明、事件は急展開を見せます。大道さんの次男・大道正幸容疑者(34)が強盗殺人の疑いで逮捕されたのです。

 警察によりますと、正幸容疑者は10日朝、店で現金4万8000円あまりが入ったポーチなどを奪い、金槌で大道さんの頭などを複数回殴って殺害した疑いが持たれています。

 正幸容疑者を知る人は…

 「買い物に行ったとき、笑顔で対応してくれていましたので、事件を起こすような人には見えなかったです。驚いています」
 「やさしい子やで。何でも言ったらしてくれるし。(Q正富さんとトラブルとかは?)ないない。家のなかでは知らんけどね」

 大道さんの店で経理を担当していたという正幸容疑者。店からはポーチのほかに現金約15万円が入っていたとみられる封筒もなくなっていましたが、ポーチや封筒は正幸容疑者の車や関係する工場の中から見つかりました。逮捕前の調べに正幸容疑者は「店でお金を盗ろうとしたときに見つかり、口論になった。カッとなり、近くにあった金槌で頭部を殴り殺した」と話していたということです。

 父親と息子の間に何があったのか。警察が詳しい動機を調べています。

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