全国B型肝炎訴訟の熊本弁護団の元団長が約1億4000万円を着服したとされる問題で、当時会計を担当していた元団長の妻の女性弁護士が、今年1月に任期の途中で日弁連(=日本弁護士連合会)の理事を辞任していたことがわかりました。

この問題は、全国B型肝炎訴訟熊本弁護団の団長を務めていた内川寛(うちかわ ひろし)元弁護士が、弁護団が管理する口座から約1億4000万円を着服した疑いが持たれているものです。

内川元弁護士は、この問題が公表される前日に県弁護士会に退会届を提出し、今年1月に退会しています。

この問題を巡っては、内川元弁護士の妻で当時会計を担当していた女性弁護士も着服に関与した疑いがあるとして、弁護団が県弁護士会に懲戒請求しています。

日弁連によりますと、女性弁護士は今年1月に日弁連の理事を任期の途中で辞任しました。

理事の任期は去年4月から今年3月末までしたが、内川元弁護士の着服が公表された6日後の今年1月18日に、女性弁護士から辞任届が提出されたということです。

日弁連は女性弁護士の辞任について、事情を聞いたかどうかも含め「正確な理由がわからないため、回答を差し控える」としています。

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