鹿児島県内の県立学校で、インターネットで「体験入学」を申し込んだ際、他の申込者の氏名や緊急連絡先が見える状態になっていたことが、分かりました。

県教育委員会によりますと、個人情報が漏えいしたのは県内にある県立学校で、8月に行われる「中学生の一日体験入学」に申し込んでいた生徒228人の個人情報が閲覧できる状態になっていました。

担当する教諭が先月17日、申し込みのためのアンケート用フォームを配信した際、申込み者が入力した後に内容を確認するボタンを押すと、それまでに申し込んだ生徒や保護者の氏名、緊急連絡先が見える状態に設定していたということです。

受付開始からおよそ3週間たった今月10日、申し込んだ保護者が学校に連絡し、発覚しました。現在のところ、被害は確認されていないということです。

県立学校では校長と教頭が申込者がいる中学校を訪問して謝罪するとともに、体験入学当日も改めて謝罪するとしています。

県内では先月、別の県立学校で、学校説明会に申し込んでいた20人分のメールアドレスが、見える状態になっていました。このため県教委は各校に、個人情報を適正に取り扱うよう通知を出したばかりでした。

ほとんどの県立学校では7月から8月にかけて中学生を対象にした体験入学を行っています。

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