クマの出没が相次いでいる青森県弘前市の山の中で、7月もエサが入ったペットボトルをあさるクマの姿が監視カメラに捉えられました。付近には新たに捕獲用のワナが設けられ、住民は警戒を強めています。

7月1日に弘前市大和沢の山の中で捉えられたクマの映像。土地の所有者が設置した監視カメラには、スズメバチを捕まえるために取り付けた酒や砂糖入りのペットボトルをクマがあさる様子が映っていました。

この日だけではなく、9日も監視カメラにクマの姿が映っていて、付近では警戒が強まっています。

クマの姿が確認されたのはアップルロードから約1.2km離れた弘前市の中村元彦さんが所有する土地です。

10日は、中村さんから依頼を受けた地元のハンタークラブの代表や、市の担当者がワナを設置しました。

市が貸し出すこのワナは長さ1m80cm、高さと幅が60cmでリンゴに食いつくと入り口が閉じる仕掛けとなっています。

小松ハンタークラブ 蝦名良治代表
「みんな悩んでいる。山の道路の切り払いを毎年行っているが、それすらできなくなっている状況」

土地の所有者 中村元彦さん
「車の目の前に出てきたり、作業をしているところを100m先、横切ったりもしています。ここのは入り口でも二度出会ったことがあります。事故があると大変で、安心安全で作業をしたいと思っています」

弘前市農林整備課によりますと、今シーズンは4月から7月10日までの間に17件のクマの目撃情報があり、出没が相次いでいます。

市では、グループでの行動や鈴など音が出る物を身に着けて作業して欲しいと呼び掛けています。

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