元日の能登半島地震で被災した石川県から、震災による災害廃棄物が海上輸送され、新潟県糸魚川市に運び込まれました。
発電施設の燃料として使われるということで、今後も毎月1回程度の搬入を続けるとしています。

【記者リポート(石川県能登町 10日)】
「地震により発生した大量の災害ごみが、船に積み込まれています」

これらは公費解体などで発生した木くず。
石川県では124万tが発生すると推計されていて、石川県内外への効率的な輸送が課題となっているなか、今回初めての海上輸送が行われたものです。

今回、新潟県糸魚川市の姫川港に運び込まれた木くずは600t。
地元運送会社のリサイクル施設で破砕し、デンカの青海工場でバイオマス発電の“燃料”として使われます。

姫川港周辺には災害廃棄物を処理できる工場があり、過去にも2016年の熊本地震や2018年の西日本豪雨などでも災害廃棄物を受け入れた実績があるため、今回も受け入れ先として選ばれました。

【糸魚川市環境生活課 橋場智行係長】
「2016年に経験した糸魚川大火でも、がれき処理があって復興を進めてきたものですから、石川県のほうも早く復興が進むように、廃棄物処理に協力していければ」

より早い復旧を目指し公費解体を進めるため、姫川港では、石川県で発生した災害廃棄物を月に1度受け入れていくということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。