高校生の就職活動が7月から本格化しています。主に学校からの推薦で決まると言われる高校生の就職ですが、高松市では、生徒にたくさんの企業にふれてもらおうという説明会が開かれました。

(小寺健太記者)
「就職希望者を対象にした説明会ですが、参加者は全員高校生です。ある課題を解消しようという取り組みです」

「私たち企業の目的は客に来てもらい、友達とかと食べてもらって笑顔になってもらう、お笑い芸人みたいなもんかな」

香川労働局などが初めて開いた説明会です。県内の12の高校から約150人が参加。企業側は60社が集まりました。就職前に会社を見比べる機会が少ない高校生に、様々な仕事を知ってもらおうと開かれました。

(生徒)「働いている人と話ができて、距離も近くていいと思います」
「選択肢も広がるので、いい場だなと思います」

今年3月に高校を卒業した人の就職内定率は98.6%と高水準です。一方、高校生の求人倍率は過去最高の4.24倍。大学進学志向の高まりなどで売り手市場化が加速しています。

さらに大きな課題が、理想と現実のミスマッチだといいます。

(香川労働局 天雲大揮さん)
「ミスマッチによる早期離職を重要な課題として捉えています」

3年以内の離職率の高さは、企業の深刻な悩みです。

(参加した企業)
「希望があれば職場見学で来てもらうのが通常なので、興味を持ってもらって話ができるというのは、ありがたいですし、嬉しいことです」
「自分に見合った、自分のやりたいことを見つける場になれば我々としてもうれしい」

香川労働局は、高校生の説明会を今後も定期的に開くことで早期離職を防ぎ、地元の企業に目をむけてもらいたいと話しています。

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