SNSでのうその投資話で金をだまし取る詐欺が相次ぐ中、暗号資産500万円をだまし取られる被害にあった男性が取材に応じ、当時の様子や心境について語りました。

取材に応じたのは盛岡市在住、会社員の30代男性です。男性は以前から暗号資産に興味があり、通話アプリ「LINE」のオープンチャットで相手が暗号資産の手数料の3%を上乗せするということでやり取りを始め、その中で別のアプリに誘導されたといいます。
(男性)
「LINEのオープンチャットから、シグナルアプリ(別のアプリ)まで誘導期間は、2~3日で、そこから会うまで期間あわせて5日程度」

連絡を取り合ってから数日で相手の男性と面会し、取引しようと思ったきっかけについては・・
やり取りをしていた相手の男性とは盛岡駅付近の商業施設で待ち合わせをしていましたが、当日に急きょ来られなくなって代理の外国人風の男性が来たといいます。

(男性は)
「本人が来ないことや自分の携帯を相手がずっといじっているのが怪しいなと思ったんですが、目の前でお金が送金されていたので、安心してしまった」

男性は上乗せされた515万円が自分のアプリに送金されたのを確認した後、相手に現金500万円を手渡しました。


しかし、その後、暗号資産のアプリを確認すると送金されていたお金が消えていることに気づき、詐欺が発覚しました。

(男性は)
「相手の支配下に置かれていて、おかしいと思っても言えなくなっていた。(相手に)嘲笑われていたと思うとすごく腹が立つ」

当時は現実を受け止められなかったという男性。
今回使用された暗号資産アプリは誰でも利用できるもので、2次被害を防ぐために取材を受けたという男性。実体験を経て、男性が呼びかけたいこととは。

(男性は)
「SNSを通してのおいしい話じゃないですけど、リスクのあるものだと思って、みんなに注意してほしいし、SNSを通しての儲け話とかお金が増えますというものは、全部詐欺だと思って、対応したほうがいいのかなと思います」


男性は誰でも被害者になる可能性があるとして注意を呼びかけていました。

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