鳥取県に住む男性が、約2億円のSNS型ロマンス詐欺被害に遭っていたことが分かりました。
鳥取県警察本部によりますと、今年4月11日頃、鳥取県内在住の男性が、メル友募集掲示板サイトで知り合った女と、サイト内のチャット機能でやりとりしていたところ、4月18日に女から「LINEでやりとりがしたい」と誘導されました。
LINEメッセージでお互いの生活状況や生い立ちなどのやりとりをしているうちに、女から男性に対する好意を寄せるようなメッセージが送信されるようになり、お互いに親近感を深めていったということです。
そんな中、女から「暗号資産への投資で稼いでいる。一緒に見習えたら私の心も嬉しくなるでしょう」などと誘われたため、男性は暗号資産に投資しようと思い、女から送信されてきたリンク先から、女と共同で使用するための取引口座を登録すると、自動的に取引口座の入金を担当する別の何者かがLINEに登録されたということです。
4月27日、男性は指定された預金口座に投資資産名目で650万円を振り込み、女が暗号資産の取引を行ったところ、利益が出ていてさらに女から「一緒に参加することに一番の意味があって、そうすれば愛を感じることができる」などと追加投資を誘われました。
その後、男性は女と、さらに別の金融アナリストを名乗る者とのLINEグループに参加し、5月3日から27日までの間に5回に渡り、指定された預貯金口座に投資資金名目で合計5600万円を振り込みました。
すると、利益が出るとともに、取引口座内の残高も増加し、金融アナリストから、2人分の指導料として約6716万円を請求されたことから、男性は6月12日に2回にわたり指定された口座に3358万円を振り込んだということです。
その後男性が、取引口座の残高約8億円の出金を依頼したところ、「取引口座に2人以上の送金履歴が存在しており、セキュリティリスクがあるため、資金を引き出すには、資金認証金を完了しなければならない」などと、約1億2000万円を請求され、男性は6月19日から25日までの間に、5回に渡り指定された口座に1億6万円を振り込んだということです。
さらに保証金として約1億4400万円を請求されたことで男性が不信感を強め金融庁の窓口に相談したことで詐欺が発覚。合計約1億9614万円の被害に遭っていたことが判明したということです。
警察はネットで知り合った人の投資話に安易に信用せず、周囲に相談するよう呼びかけています。
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