女性で初めて検察トップの検事総長に9日就任した畝本(うねもと)直美氏(62)が同日、東京・霞が関の最高検で記者会見し「犯罪が組織化、広域化し、事案の解明は困難になる中、検察の役割をしっかり果たしていきたい」と抱負を述べた。(中山岳)

「適正な検察権の行使に努める」と抱負を述べる畝本直美検事総長=9日、東京・霞が関で

 戦後33代目の検事総長。参院選広島選挙区の公選法違反事件などを巡り、検察捜査のあり方が問われていることについて「厳しい目が注がれている状況を踏まえ、検察が国民の信頼に支えられていることを心に刻み、適正な検察権の行使に努める」と語った。  千葉市出身。中央大卒業後の1988年に任官した。法務省保護局長や最高検公判部長などを歴任。東京高検検事長在任中は1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の第2次再審請求の差し戻し審で、再審開始を認めた東京高裁決定に対し、最高裁への特別抗告を断念した。 

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