ぜんそくと診断された胸部エックス線の画像(左)とAIの判定図。青色が異常と判定された部分(大阪公立大提供)

 肺炎などの呼吸器病の診断や重症度の評価に使われる肺機能検査の数値を、胸部エックス線画像から高精度で推定できる人工知能(AI)のモデルを開発したと、大阪公立大のグループが9日、英医学誌電子版に発表した。感染症の流行で検査の実施が制限される際に、より迅速な診断に向けての活用が期待される。  グループは肺機能検査の数値の中で、最大限息を吸った際に、思い切り吐いた空気量と、1秒間に吐ける空気量に着目。大阪の医療施設のデータを使い、健康な人と病気の人を含むエックス線画像と空気量のセット約13万回分をAIに学習させた。その上で別の画像約7千枚からAIに計算させたところ、実際の数値に近い値を再現できた。


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