去年11月、神戸市中央区にあるレストランの屋上で、結婚式を控えたカップルを撮影していた男性カメラマンが転落し死亡した事故で、労働基準監督署は、安全対策を怠っていたとして、カメラマンが所属していた京都市にある撮影会社と会社社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

 去年11月26日午前、神戸市中央区北野町にあるレストラン『北野クラブ』で、26歳の男性カメラマンが、建物3階部分にあたる屋上から約9m下の路上に転落。意識不明の状態で病院へ搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

 警察によりますと、男性カメラマンの死因は頭を強く打ったことによる敗血症性ショックでした。

 当時、屋上では結婚式を控えたカップルの撮影が行われていて、男性はビデオ撮影しながら後ろに下がったところ、転落したということです。屋上は市内を見渡せる芝生の広がるフォトスポットで、転落した部分に柵はなかったということです。

 神戸東労働基準監督署は、カメラマンにハーネスを着用させるなどの落下防止措置を怠ったとして、所属していた京都市中京区にある撮影会社と会社の男性社長を8日に書類送検しました。

 神戸東労働基準監督署は、男性社長の認否を明らかにしていません。

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