6日開いた県連大会で新たな役員人事案などを承認した自民党島根県連。
衆議院補欠選挙の敗北を受け島根1区の新しい候補者について、新役員は「鈴虫が鳴くまでには決着させなければならない」と述べました。


28日の予定を前倒して開かれた県連大会には県選出国会議員や県議会議員、県内各支部の代表や県内自治体の首長ら400人が参加し、補選の敗因が総括されました。

自民島根県連 絲原德康 幹事長
「(党本部の)説明不足、処分の的確性や再発防止に係る対応の薄さ、政治改革に向けた姿勢が不十分であったことなどの対応の拙さが逆風をより大きくし、最大の敗因となったと選挙を総括を致しました。このことにつきましては6月27日、党本部に対し強く要請を行いました。」

自民島根県連 山根成二 組織局長
「会長、絲原德康。副会長、青木一彦…」

そしておととし1月から務めた細田重雄県連会長が補選敗北の責任を取って退任し、絲原德康幹事長が会長に昇格するなどの新たな役員人事が承認されました。

自民島根県連 絲原德康 新会長
「荒海に向かって船をこぎ出すわけでありますが、決して順風満帆な航海ではありません。」

島根県連の会長は長く県選出国会議員が務めていましたが、議員経験が長い青木一彦参院議員が、鳥取県との合区選出で県連会長はやりにくいとして見送られ、県議会議員からの会長就任はこれで2代連続となりました。

大会後、新役員は最初の役員会を開き会見しました。

自民島根県連 園山繁 新幹事長
「(島根1区の候補者について)今、念頭に置いている人材があるわけではないので。とにかく今は広く人材を求める。各級議員、地域支部、職域支部の意向を丁寧にまず聞くと。」

新役員の最初の課題は、補選で落選した候補者が立候補を辞退したため空席となった衆院島根1区の新たな候補者選出です。

解散総選挙まで時間は十分でないと見られますが、園山幹事長は補選では選定過程が性急過ぎたとの考えを示しました。

自民島根県連 園山繁 新幹事長
「(補選の候補者選定は)あまり性急にやってしまったためにですね、時間がなかったということがありますから、残念ながらそこ(候補者を浸透させられる)まで立ち至る前に選挙になってしまった。」

一方、選考方法などは今後、関係者から広く意見を聞き検討します。

自民島根県連 園山繁 新幹事長
「皆さんがこぞってこれ(候補者)を押し立てて行こうと。これを島根1区の代表として出していこうと(いう形にしたい)。少なくとも鈴虫が鳴くまでには。総裁選前には決着させなければならないと。」

しかし選出から選挙まで3か月程だった補選よりさらに短期決戦になる可能性も高く、補選敗戦で突き付けられた有権者の不信感解消もにらんで難しい作業になりそうです。

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