北朝鮮に拉致された可能性が排除できない特定失踪者 大澤孝司さん。88歳の兄 昭一さんは、問題の解決に向け「私が扉をこじ開けたい」と切実な思いを語りました。
一日も早い再会への願いが込められたブルーリボンは、大澤孝司さんの同級生が集まり一つひとつ丁寧に手作りしたものです。
【大澤孝司さんの同級生は】「もう何年もやっていますのでね、早くこういうことをしなくてもいいように帰ってこないかなと…」
1974年2月、県職員として佐渡市に赴任していた孝司さんの行方が分からなくなってから今年で50年です。
新潟市 西蒲区で開かれた報告会には孝司さんの兄 昭一さんと、同じく特定失踪者の中村三奈子さんの母 クニさんが参加しました。
【大澤孝司さんの兄 昭一さん】「何も変化のない50年でした。この現状を打破するには“認定”する以外ないと思いまして」
孝司さんら特定失踪者は、北朝鮮に拉致された可能性が指摘されていますが、政府は「拉致被害者」として認定していません。
昭一さんは5月に林芳正 拉致問題担当大臣と面会し、孝司さんらを拉致被害者に認定するよう直接訴えていましたが、先月、林大臣から手紙が届いたことを明かしました。
【大澤孝司さんの兄 昭一さん】「『肉親との一日も早い再会を待ちわびる切実な思い、成果が出ないことに対する焦燥感を改めて伺いました。すべての拉致被害者のご帰国を実現するため、引き続き全力で取り組んでまいります』。私もこれが何年も年十年も続いているのが現状であります」
昭一さんは問題の解決に向け、「私が扉をこじ開けたい」と切実な思いを語りました。
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