北海道鷹栖町では、楽しみながら、社会問題の解決や二酸化炭素の排出の削減ができるという、ユニークな取り組みが行われています。
鷹栖町役場です。その2階のカウンターに設置されたのは…。
谷本洋記者
「鷹栖町役場の執務室2階の一角に置かれているのは、カプセルトイです」
コインを入れてハンドルを回すと…宅配便の会社のオリジナルグッズなどが出てきます。
ただし、回すには、ある条件が必要です。
それは…「置き配」です。
鷹栖町は留守中に宅配便が届いたとき、そのまま玄関先に置いてもらう「置き配」で荷物を受け取った町民に、カプセルトイが回せるという取り組みを始めました。
ヤマト運輸道北主管支店 鈴木庸介主管支店長
「再配達が入ってしまうと、二度三度と(配達に)行くことで、燃料も使いますし社員の労働時間も延びていく」
国内では、ネット通販の普及で宅配便の取り扱いが急増。
一方、トラックドライバーの人手不足は深刻で、二度手間となる「再配達」は、ドライバーの長時間労働や二酸化炭素の排出につながると問題になっています。
共働き世帯が多く、再配達率が3割にも上るという鷹栖町。
みんなが楽しみながら、脱炭素に取り組んでもらいたいと考えています。
鷹栖町 谷寿男町長
「どんなことが自分たちでできるのか。皆さんと一緒に考えた行動を起こしたい」
6月いっぱいまで設置されるこのカプセルトイ。町民の意識向上が期待されています。
カプセルトイは、「対面せず」、「1回で」荷物を受け取ったことが確認できる「不在連絡票」などを提示すれば、楽しめるということです。
また、鷹栖町は、宅配ボックスを設置する人に購入費用の2分の1、1万円を上限に補助金を出す制度も始めています。
日々の生活の中で、楽しく取り組めると、一歩進むような気もしますよね。
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