伊藤環境大臣は、今年5月の懇談で環境省の職員がマイクの音量を絞った問題を受け、熊本県の水俣市で、水俣病の患者・被害者団体と再懇談しています。

伊藤環境大臣
「本日は改めて十分時間を確保して、丁寧に意見交換をさせていただきたい」

この再懇談は、今年5月、伊藤環境大臣が水俣病の患者・被害者団体と懇談した際、環境省の職員がマイクの音量を絞ったことを受け、開かれるものです。

伊藤大臣は懇談の冒頭、団体側が早期の実施を求めてきた不知火海沿岸住民への健康調査について「遅くとも2年以内に実施できるよう準備を進める」と初めて具体的な実施時期に触れました。

一方で、水俣病患者の認定制度の見直しに対する踏み込んだ発言はなく、要望書を提出していた団体側は「ゼロ回答と同じだ」と非難しています。

患者・被害者団体の関係者
「環境省は認定という公権力を使いながら差別を助長しているんですよ。しかも家族ですよ。きょうだいですよ。親子ですよ」

患者団体の関係者
「胎児性患者のお母さまが水俣病と認められていないことをご存知ですか。どう思いますか」

伊藤環境大臣
「胸の痛む思いです」

再懇談は団体側の発言時間に制限を設けない形で行われ、10日と11日にも別の団体との間で実施される予定です。

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